産後のトラブルといえば、おっぱいトラブル。産後の入院中におっぱいがカッチカチになり、助産師さんにマッサージしてもらうも、それがまた激痛で辛かった…。
授乳ってトラブルが発生するとこんなに辛いこと… 産むまで知りませんでした。
今回は私が経験したおっぱいトラブルについてまとめます。
トラブル発生!
私が経験したおっぱいトラブルは生後10か月の時です。
おっぱいトラブルについて検索すると、生まれてすぐのときや、生後3か月頃までのトラブル体験談が多かったように思います。
痛みはある日突然始まった
夜寝る前の授乳を終え、いつも通り寝ようとしたら、右のおっぱいに痛みがあることに気が付きました。このときは激痛ではなく、我慢できるけど不快なズンズンする痛みという程度。後に来る激痛と比べたら軽い痛みです。
この日を境に、徐々に痛みが増していきました。
痛みと授乳回数、おっぱいの状況
痛み:授乳後30分から2時間ほど
授乳中も痛みがありますが、1分ほどすると痛くなくなっていました。いわゆる傷があって起こる痛みです。不思議なことに、いつもいつも授乳後30分からとんでもない激痛がやってきます。(言葉では表現しにくいですが、おっぱいに雷が落ちてるような鋭いビリビリズキズキ、酷いときはズッッッキーーーン、グサグサグサという刺されるような痛みです)
この痛みが始まると、家事することすらできずに、うずくまって痛い痛いと言いながら耐えるしかありませんでした。2時間ほど経つと痛みが治まってくるのですが、2時間もの間、激痛に耐えるのは精神的にもかなり辛かったです。授乳後30分以内にご飯の準備などの家事をいかに進めるか、毎回が時間との闘いでした。
ネットで調べると、「母乳が作られてるときにチクチクした痛みが授乳後に起こる」と書かれていましたが、私が経験した痛みは母乳が作られる痛みではない尋常ではないものでした。
授乳回数:朝昼昼夕夜の5回→朝昼夜の3回に移行中
離乳食が進んできて、授乳回数を減らしていく時期におっぱいトラブルになりました。これもトラブルにつながった原因のうちのひとつだと思います。
おっぱいの状況:しこりや熱感、腫れなどはありませんでしたが、なかなかの大きさの白斑ができていました。(しこりに関しては一時的にできるときもありましたが、授乳をすればなくなっていました。)
白斑はよく言われるにきびのようなデキモノのようなかわいいものではなく、クレーターのように出来上がっていました。
まとめると…
発生時期:10ヶ月頃
授乳形態:退院後ずっと完母
トラブル内容:授乳後の激痛&白斑
藁にもすがる思いで母乳外来へ
授乳後の激痛が始まってからは、そのうち治るだろう… 我慢すれば時が解決してくれるはず… という考えで、ひたすら激痛に耐えていました。ところが、痛みは治る気配はなく、白斑も全然治りません。
激痛に耐えかねて、近所の病院内にある母乳外来へ行ってきました。(乳腺外科がある病院です)
まずは、血液検査やエコーでおっぱいの状態をチェックしてもらいました。検査の結果はひどい炎症などは見られないとのことでした。え…、こんなに痛いのに炎症の値が出ないんだ…と内心思っていました。
次は助産師さんにおっぱいの状態を見てもらうことに。
助産師さんが診たおっぱいの状態
血液検査やエコーでは異常なしとの結果でしたが、助産師さんにおっぱいの状態を診てもらったところ、なかなかひどい状態だったそうです…。目に見える白斑だけではなく、乳頭の奥(見えないところ)でも詰まりがあり、そこにも白斑があり、授乳後にズキズキとした痛みがあると考えられるとのことでした。
また、しこりも自分では気付きませんでしたが、しっかりとできていました。
痛みが起こった原因
助産師さんに診てもらうとき、授乳状況や離乳食の進み具合、私自身の生活状況について聞かれたので色々とお話しました。
お話していく中で、今回の激痛になったトラブルの原因の一つとして挙げられたのが、“授乳回数を突然減らしたことによる循環の滞り”です。
離乳食が進んでいき、授乳回数をそろそろ減らして行こうかなという考えで、いきなり回数を減らしてしまい、さらに搾乳などのケアを怠ったことにより、おっぱいの循環が急に悪くなり詰まってしまったということです。
産後しばらくはおっぱいがカチカチになったりしたことはありましたが、授乳すればスーーっと柔らかくなっていたので、トラブルと言ったトラブルはなく完全に油断していました。
また、授乳姿勢も白斑を作ってしまった原因にあったと思います。月齢が進んできて授乳にもすっかり慣れてきたところ、浅く咥えていても気にせず授乳を続けてしまっていました。
症状を和らげるためにしたこと
助産師さんからいただいたアドバイスを元に実践したことは、
●授乳する前に乳輪をほぐして循環を良くする
●トラブルが起きている側の授乳姿勢をフットボール抱きにする
→しこりの部分が赤ちゃんの顎側に来るように
●深く咥えさせる
●就寝前まではラップをして保湿する
→白斑があるため
●しこり部分を就寝前まで冷やす
●水分補給
→温かい飲み物(ごぼう茶やたんぽぽ茶)
・ラップで保湿するときは、新デスパコーワを塗ってから保湿する
・ビタミンBのサプリメントを飲む
処方された薬など
初診のときに処方されたものは、この3つです。
①痛み止めのカロナール
②炎症を抑えるための抗生物質
③循環を良くするための葛根湯(漢方)
カロナールは痛み止めとして処方してもらいましたが、飲んでも効かなかったので飲まなかったです。抗生物質は1週間ほど飲んで、そのあとは処方されず、葛根湯は卒乳まで様子を見ながら飲み続けました。
白斑と授乳後の痛みが治るまで
痛みを感じ始めた時期:2月中旬〜下旬ごろ
3月下旬:初診*母乳外来へ
→授乳後の痛みはズッキンズッキン
4月中旬:授乳を朝起床時のみの1回にする
4月中旬:白斑が少し治ってきた
→授乳後の痛みは継続してあり
4月下旬:白斑がさらに良くなってきた
→授乳後の痛みがズキズキからチクチクへ変化してくる
→まだ痛みはあるが、我慢できる程度の不快な痛み
5月中旬:完全卒乳へ
→卒乳後は痛みがなくなった
5月下旬:卒乳ケアが2回目で終了
とにかく授乳後の激痛が辛く、精神的にも授乳が辛かったので、助産師さんのアドバイスを元に徐々に授乳回数を減らしていき、白斑が完全に治らない中、卒乳へもっていきました。
おっぱいトラブル中の卒乳については、また別の機会にまとめたいと思います。
さいごに
授乳中であれば誰もがなりうるおっぱいトラブル。自分は大丈夫だろうと油断していました。そして、様子見が長くなりなかなか母乳外来へ行かずにいたら、だんだんと悪化していて悲惨なことに…。
助産師さんはやはりプロです。私が診てもらった助産師さんは、親身に話を聞いてくださったり、ケアの方法などを丁寧に教えてくださいました。痛みを感じたり、おっぱいの状態が悪くなったら、早めに母乳外来へ行き、助産師さんに診てもらうことをオススメします。(過去の自分に教えてあげたい…。)