2020年4月、新型コロナウイルスが流行する中、第1子を出産しました。自分は普通分娩で産むものだと思っていましたが、まさかまさかの緊急帝王切開での出産になりました。お産は何が起こるか分からないということを身をもって体験したので、記録として綴っていこうと思います。
出産までの流れ
まずは陣痛が来てから出産までの流れを時系列で簡単にまとめます。
38w0d
07:00▶︎ 起床、腰の重さを感じる
10:00▶︎ 母と食料品の買い物に出かける(余裕)
12:00▶︎ 昼食にケン○ッキーを食べる(余裕)
14:00▶︎ お試しに陣痛アプリで間隔を測ってみる
15:00▶︎ 夜ご飯の支度を試みるが痛いからやめる
17:00▶︎ 少しずつ痛みが出てきた(生理痛並み)
18:00▶︎ お風呂に入る、謎の寒気を感じる
19:00▶︎ 病院へ電話してみる
20:00▶︎ 病院到着、入院決定
21:00▶︎ 発熱
22:00▶︎ インフルエンザ&PCR検査
23:00▶︎ 破水
24:00▶︎ 帝王切開
〜日付変更(翌日)〜
38w1d
01:00▶︎ 出産
陣痛のはじまり
時系列に沿って詳しく書きます。
病院へ行くまで
朝7:00に起床したとき、「ん〜、なんか今日は腰がダル重いなぁ。」と生理痛のような感覚がありました。前日までは”おしるし”や”前駆陣痛”と言われるものは全くなかったので、このときに初めて体の異変を感じました。異変と言っても、このときはまだ違和感程度。
朝から生理痛のような感覚があったものの、意識しなければ分からない程度だったので、母と近くのスーパーへ運動がてらお買い物へ行きました。今日は夜ご飯作るぞ〜!と意気込み、食材を買い込みました。
スーパーへお買い物しに行った帰りにドライブスルーでケン○ッキーを買って食べました。これが出産前の最後の食事とは思わず…(笑)食べたいときに食べたいものを食べるのは大事!食べておいて良かったです。
お昼ご飯を食べてソファーでゆっくりしていると、痛みに波があるかもしれないと気づきました。前もってインストールしておいた陣痛アプリを使う時が来ました!まだ陣痛ではないと思っていたので、練習としてアプリで記録をつけてみることに…!
そのときの記録がこちらです。
午前中に買ってきた食材を使って夜ご飯の支度をしようと思ってキッチンに立つも、定期的にやってくるお腹の痛みに負けて、ソファーで休むことに。
このときの記録は4分間隔ぐらい↓
陣痛のアプリはこだわり夫と繋げてあり、私が記録するたびに通知が来るらしく、出張中のこだわり夫が心配して連絡してきました(笑)
夕方になるにつれて、少しずつ痛みが強くなってきましたが、このときはまだまだ生理痛並みの痛さでした。ただ、痛みの間隔が3〜4分なのが気になる。(でも記録をつけ始めた頃からそうだったしなぁ…)仕事中の母にも連絡しましたが、仕事仲間の人たちも「陣痛の痛みはそんなもんじゃないって〜!」と言っていたらしく、私もこれは陣痛ではないと思っていました。
痛みはあるも、お風呂に入ることに。
このときも3分間隔ぐらいで痛みがきました。
そして、この頃から謎の寒気を感じ始めました。
我慢できる痛みでしたが、念のために病院へ電話してみることに。
多分帰されるだろうなぁと思いつつ、母の運転する車で病院へ行きました。コロナ真っ只中だったので、検温もして行きました。寒気はあるけど、平熱でした。
病院に着いてから
病院へ到着し、診察してもらったところ、痛みは陣痛でした。子宮口は3センチで、赤ちゃんはだいぶ下に降りて来ていました。入院が決定したので、陣痛室へ移動することに。この時に検温したら、37.6度でした…!
陣痛室へ入り、妊婦健診の時のようにNSTの機械を付けたのですが、明らかに今までよりも高い心拍数で、アラームが鳴りっぱなしで心配で心配で仕方ありませんでした。
はっきりとした記憶はありませんが、200は越えていたと思います。
母体の発熱による心拍数の増加だったみたいです。
陣痛室へ入って30分もしないうちに、熱が37.8度に上がってしまい、内診でも熱さがあったようで、院内がやばーい空気になり始めました。コロナ第1波の真っ只中だったので、コロナ疑いになりました。ここから私と接触できるのは、先生1名と助産師1名だけで、付き添ってくれていた母も外で待機になりました。痛みは腰の痛みが強くなり、発熱もあるせいか結構辛くなってきました。
陣痛の痛みが強くなる中、38.5度まで熱が上がり、インフルエンザとPCR検査をやることになりました。インフルエンザは陰性。PCR検査は判定まで時間がかかるので待つことに。そんな中でも赤ちゃんの心拍は高いままでアラーム鳴りっぱなし。
この時の陣痛の痛みはお腹ではなく腰が100%でした。赤ちゃんの頭の向きが悪く、奥の方に引っかかってしまい戻そうにも戻れない状態だったそうです。なので、普通の陣痛よりも痛みがあるということを産んだ後に言われました。
定期的に襲ってくる強い陣痛がある中でも、コロナ疑いの私は陣痛室で一人でもがいていました(笑)ひとりにしないで〜!!!助産師さん腰押して〜!!!と思うも来てくれない。コロナを恨みたくなりました。
心の支えは待合で待機してくれている、出張帰りのこだわり夫と母でした。このときはまだLINEをする余裕が辛うじてあったので、LINEで「痛い痛い痛い痛い」「まじキツ」と言っていました。赤ちゃんの向きが変わらない限り、この激痛はおさまらない。
この頃は、もう陣痛の記録もまともに付けられていません。
腰の痛みは増すばかり。ここからLINEはできなくなりました。
そして破水。
破水後は特に痛みが増して、腰が爆発するのではないかと思うほど。
PCR検査の結果が出ない中、下記の理由から緊急帝王切開が決まりました。
*発熱(コロナ疑い)
*心拍数が高い
*赤ちゃんの向きが今後変わるかどうか分からない
出産
手術の準備が整い、いざ出産です。
痛みで意識が朦朧とする中、手術室で同意書(?)にサインしました。
その時のサイン、利き手とは逆の手で書いたのかと思うほどグッチャグチャ(笑)
痛みのクライマックスは、麻酔でした。
陣痛中の麻酔の注射が痛すぎる!
背中丸めてくださいね〜って言われるけど、無理!(笑)
けど、麻酔ってすごいですね。
効き始めた途端に、陣痛の痛みがなくなる。
下半身の感覚がなくなるだけなので、無事に生まれてきた我が子の元気な泣き声を聞くことができました!ですが、コロナ疑いの妊婦から生まれた子なので、すぐにNICUの感染病棟へ連れて行かれてしまいました。
手術後の処置の時に、PCR検査が陰性と判断され、先生もホっとしていました。暑いのに防護服で手術をしてくださった先生方には申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。
こうしてコロナ渦での出産は無事に終わりました。
出産を振り返って
出産は命がけというけれど、本当にそう。まさか自分がコロナ疑いになり、緊急帝王切開になるなんて思ってもいませんでした。コロナが流行しだして、自分の病院でも感染者が出たらどうなるんだろう?と不安もあったので、予定日より2週間早かったけど、陣痛が来る前日に「予定日ぴったりに出ておいでって言ってたけど、コロナもあるから、もう出てきても良いよ〜!早く出てきて〜!」ってお腹の子に話しかけたんです。そしたら本当に次の日に陣痛が始まって。急いで出ないと!と思ったのか、頭が奥の方に入り込んで動けなくなっちゃったけど(笑)先生が助け出してくれて良かったです。
偶然にも臨月で総合病院に転院になったおかげで、PCR検査を受け、その病院で出産できましたが、もし転院せずに個人病院のままだったら、自宅から遠いコロナ患者受け入れ病院へ搬送されていたそうです。あの原因不明の痛みも、もしかするとお腹の中の赤ちゃんが「総合病院へ転院した方が良いよ〜!」と教えてくれたのかもしれませんね。そういうことにしておきます(笑)
コロナ渦の出産で何が一番辛かったかというと、やはり陣痛中に一人っきりで耐えたことでした。途中で帝王切開になったので、短時間だったことは救いでしたが…。
陣痛→破水→緊急帝王切開だったので、自分が出産したという実感はすぐには湧きませんでしたが、自然分娩だろうが、帝王切開だろうが、とにかく無事に出産できて良かったの一言に尽きます。
コロナ疑惑になったものの、ラッキーなことに直ぐにPCR検査を受けることができ、オペ中に陰性が判明したので、我が子にも当日中には会えたことが本当に良かった。でも、入院中の面会は親族1名のみというルールがあったため、こだわり夫は退院するまで会えませんでした。
最後に
初めての出産は未知の世界で不安ですよね。
陣痛ってどんな痛み?自分に耐えられるんだろうか?
帝王切開って怖そう…などなど。
挙げたらキリがないぐらい不安なことはあります。
でも、臨月に入ったら産むしかないんです(笑)
どうにかなります!痛いけど。
そして出産は本当に色々あります。
不安や心配もいっぱいありますが、きっと大丈夫です。
先生、看護師さん、助産師さん、医療従事者の方々がいてくれます。
もうすぐ出産を迎える方が元気に無事に赤ちゃんを産めますように…★